新潟県消防学校 熱画像直視装置 活動レポート

2022年10月、新潟県消防学校にて実施された『熱画像直視装置』講義・実技訓練について内容をまとめましたので、是非ご確認ください。

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新潟県消防学校について

新潟県消防学校は、昭和27年に新潟市水道町に開設。(旧警察学校校舎)昭和56年に旧校舎から新潟市曽和に移転し、昭和58年に消防訓練塔が竣工。

 新潟県下19消防(局)本部の消防職員、消防団員を対象に消防の任務を正しく認識させるとともに、人格の陶冶や知識・技術の習得、気力・体力の錬成、規律の保持、共同の精神の涵養などを目的に教育訓練を実施しています。

 

〇消防学校の職員数&生徒数

令和4年度

消防学校職員数:(校長、教頭、教官6名、総務課3名、非常勤職員3名)合計14名

学生数:

消防職員初任科前期67名、後期37名

警防科32名、予防査察科29名、危険物科27名、救急科前期42名・後期22名、

救助科31名 学生合計287名

 

〇新潟県について

新潟県は上・中・下越・佐渡の大きく4つに分かれ、春はチューリップなどが咲き誇り、夏は日本三大花火大会のひとつである長岡花火が、秋は山々が美しく色づくとともに稲穂が金色に輝き、冬は銀世界に生まれ変わったスキー場に多くの方々が訪れるなど、四季折々の表情を楽しむことができます。消防学校が所在する新潟市は古くから「みなとまち」として栄え、整備された高速道路網や上越新幹線により首都圏と直結しているなど陸上交通網が充実しているほか、国際空港、国際港湾を擁し、国内主要都市と世界を結ぶ本州日本海側最大の拠点都市として高次の都市機能を備えています。

 

熱画像直視装置の活用と期待すること

当校では熱画像直視装置は初導入となります。熱画像直視装置の配備消防本部も増加していることを踏まえ、救助科における濃煙検索訓練等では、基本技術の向上は基より、保有資機材を有効的に活用した実践的訓練を計画できればと考えています。

また、フラッシュオーバーハウスやファイヤーコントロールボックスを使用した火災性状を確認する訓練では、実際の火災性状を数値化・可視化することにより、学生の理解度がより向上することを期待します。更に火災調査科における火災原因調査での燃焼訓練や警防科での訓練にも使用を考えています。

 新潟県は、降雪に見舞われ、時には吹雪の影響で災害現場のサイズアップに苦慮する場面があります。熱画像直視装置の性能を正しく理解することで火災のみならず一つの身近な有効的資機材として様々な場面で活用できると考えます。また、この資機材を保有することにより、消防学校においても様々な訓練で気軽に使用ができ、学校教育のさらなる向上に繋がるものと期待しています。

 

熱画像直視装置を導入したきっかけ

FLIRさんの熱画像直視装置オンラインセミナーを受講しました。残火確認以外での活用事例紹介も大変興味深かったです。所属する消防本部で熱画像直視装置の保有はありましたが、4月から赴任した新潟県消防学校では保有がなく、様々な訓練で熱画像直視装置があれば、各消防本部でも活用されると考え申し込みました。

 

訓練の様子

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インタビューに応えて頂いた方

新潟県消防学校 教務課 主任 鈴木 誠(救助担当、十日町地域消防本部から派遣)

新潟県消防学校 教務課 主任 中村 陽(予防担当)

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その他にも活動レポートを載せておりますので、以下ページよりご確認ください。

  • 神奈川消防学校活動レポートはこちら
  • 島根県消防学校 活動レポートはこちら
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  • 成田市消防本部 活動レポートはこちら
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  • 徳島市消防局 活動レポートはこちら
  • 煙の向こう側を撮影:動画はこちら
  • FLIR熱画像装置堅牢性(耐熱、振動、回転、落下、防水):動画はこちら
  • FLIR熱画像直視装置の詳細はこちら

 

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