南魚沼市消防本部 熱画像直視装置 活動レポート

2021年8月4日(水)、南魚沼市消防本部(新潟県)にお伺いして熱画像直視装置研修会を実施しました。

活動内容と様子について、まとめましたのでご確認ください。

データ版は右のフォームよりダウンロード可能です。

 

南魚沼市消防本部について

南魚沼市消防本部は、新潟県南部の魚沼盆地に位置する南魚沼市及び湯沢町の1市1町を管轄し、1本部2署1分署、職員108名体制で消防業務を行っています。

今回はその中の20名が参加しました。実際には30名以上の参加希望者がおりましたが、時節柄20名に制限した形になりました。

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今回の熱画像直視装置研修会を計画したきっかけ

6月にFLIR社で実施されたオンライン熱画像直視装置セミナーに参加しました。その中で出張リアルセミナーも開催出来るとのお話だったので依頼させて頂きました。

FLIR K65を平成29年に導入しました。取扱説明書には操作方法の記載はありますが、具体的活用方法の記載はありません。オンラインセミナーでは屋内進入時の熱画像の見方やBSAHFの把握に有効であることを説明頂いたので、是非署員にも見識を備えて活用してもらいたと思い依頼しました。

熱画像直視 導入理由、機種

高気密高断熱住宅の増加とともに火災様態が変化してきていることから、平成29年に車両の装備品として導入しました。

FLIR K65が2台、FLIR社工業用タイプも1台保有しています。

熱画像直視装置をどのように活用されていますか?

先着隊による現場サイズアップと屋内進入、残火再燃確認に活用しています。特に屋内進入時は、放水員と放水補助員2名1組で行動します。火災現場では煙と水蒸気により視界が悪くなるので、放水補助員のK65での指示により、より効率良い消火活動を目指しています。屋内進入時の「熱と煙」による精神的ストレスはとても大きいですが、FLIR K65は“要救助者と我々の身を守る、無くてはならないツール”です。

熱画像直視装置研修会を受講された感想

これまでの屋内進入は煙の色であったり、肌で感じる熱感であったり、感覚的なところがあったと思います。しかし、熱画像直視装置でモニターすることにより内部温度が数値で見え、煙の中の室内構造が見える、これは危険が見えるということだと思います。感覚ではなく実証で屋内進入活動ができるということを改めて感じました。

インタビューに答えていただいた方

南魚沼市消防本部 警防課防災救助係 五十嵐史匡 様

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熱画像直視装置研修会を受講されたことにより今後どのような効果が期待でそうですか?

FLIR K65の有効性やポイントが聞けたので、熱画像直視装置を有効活用する戦術を立てる事が出来ると感じました。そして隊員自身の安全確保に繋がります。

今後の熱画像直視装置の追加計画について

来年度の車両更新時にFLIR K65を計画しています。今後は各救助隊、各消防隊にそれぞれK65を1台は装備したいと思っています。

熱画像直視装置の導入を検討している他消防本部の方へ一言アドバイス

今回のセミナーにより、BSAHFの把握に熱画像直視装置は有効であることを改めて確認できました。操作だけでなく、このような技術講習に対応頂けるFLIR社の製品は安心して使用できます。製品を運用するに当たり、5年の長期保証と日本国内での修理対応も安心の一つです。

活動レポートのダウンロードは右のフォーマットから可能です。

その他にも活動レポートを載せておりますので、以下ページよりご確認ください。

  • 徳島市消防局 活動レポートはこちら
  • 島根県消防学校 活動レポートはこちら
  • 笛吹消防本部 活動レポートはこちら
  • 上尾市消防本部 活動レポートはこちら
  • 煙の向こう側を撮影:動画はこちら
  • FLIR熱画像装置堅牢性(耐熱、振動、回転、落下、防水):動画はこちら
  • FLIR熱画像直視装置の詳細はこちら

その他お問い合わせはinfo@flir.jpより受け付けております。

 

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