赤外線サーマルカメラによる歩行者と自転車の検知


熱画像交通検知機

環境に配慮した取り組みとして自転車利用の推奨が世界的な流れとなっており、日本においても自転車レーンの整備や、法律の改定が行われております。歩行者や自転車は事故における被害が大きいため、保護も併せて検討する必要があります。
自動車においては道路の逆走、交差点での事故、信号のない横断歩道での事故を減らす為の施策を考える必要があり、その一端を赤外線サーマルカメラが担う事が可能です。

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赤外線サーマルカメラは物体からの放射熱を取得し、画像を生成します。大きな特徴として、光が全くない暗闇や雪、霧、雨でも温度情報を元に画像を取得することが可能です。その上逆光による画像乱れも発生しません。これらの特色を利用し歩行者と自転車を様々な環境下で24時間途切れることなく検知できます。

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今回は赤外線サーマルカメラをよる歩行者と自転車の検知に関して、他国における先進的な取り組みをご紹介致します。なお今回ご紹介する赤外線サーマルカメラはAIを内蔵しており、カメラにて自動検知が可能です。その上カメラによっては人数や台数のカウント、自動車のカテゴリ判別が出来ます。

 


歩行者、自転車の存在検知

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一般道における自転車レーンの整備が進んでおり、自転車と自動車の物理的接触が増える可能性が高まっております。自動車ドライバーへの注意喚起する方法を増やす取り組みは今まで以上に必要になります。

歩行者や自転車保護の実用例としては赤外線サーマルカメラとライトを連動させる方法です。
信号のない交差点や横断歩道上に歩行者や自転車が存在する場合に、ライトを点滅させて自動車のドライバーに存在を知らせる必要があります。
この場合赤外線サーマルカメラで物体を検知した際にライトに接点信号を送り、ライトを点滅させる方式となります。

信号のない横断歩道

信号のない横断歩道では、横断歩道の手前に赤外線サーマルカメラを設置し、検知後にライトを点滅させる事によってドライバーへの注意喚起が可能です。

信号のない交差点

交差点内で自動車が右折した際に、直進して来た自転車と衝突する事故があります。この場合、右折する自動車のドライバーに自転車の存在を知らせる事で事故を減らせます。

赤外線サーマルカメラにて画像検知を行う事により、歩行者が待機を止めた場合に自動でキャンセルが可能です。人感センサーで検知を行った場合誤検知が多く、無駄な停車や減速が発生します。

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スムーズな交通流

赤外線サーマルカメラにて画像検知を行う事により、歩行者が待機を止めた場合に自動でキャンセルが可能です。人感センサーで検知を行った場合誤検知が多く、無駄な停車や減速が発生します。

高齢者や体が不自由な方々は、想定横断時間内に横断完了が困難な場合があり、その一方で、標準の想定横断時間内では、横断歩道に歩行者がいなくなった間に不必要な遅延が生じる可能性もあります。熱画像による歩行者検知を用いることにより、様々な横断者を検知しつつも横断設定時間の調整が可能となります。

 

利用者数のカウント

より良い都市計画の為には、車道・歩道の使用率、時間やルートごとの流入数等、調査箇所の正しいデータが必要不可欠となります。赤外線サーマルカメラで収集されるデータを活用することで、交通状況に関するはっきりとした見通しが得られます。

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