フリアーシステムズの技術が使われたインテリジェント横断歩道が、歩行者の安全性を強化

英国の人気ショッピングセンター施設のプロジェクトは、旧来までの歩行者安全対策のコンセプトを一新する革新的なものでした。 英国ノッティンガムのショッピングセンター、Giltbrookに配備された検知システムでは、駐車場への通行路を通る車両が施設内の横断歩道に近づくと、道路鋲の点滅と警告標識で、ドライバーに注意を促します。このLED道路鋲と警告標識が作動させているのが、歩行者検知器のFLIR C-ウォークです。

FLIR C-ウォークセンサーが道路を横断する歩行者を感知すると、道路鋲が点滅し、「減速」標識が路上に表示されます。

Giltbrookショッピングセンターの管理者は、歩行者に対するドライバーの注意喚起を強化するため、歩行者専用の検知技術の導入を検討していました。 様々な方法を検討した結果、この用途にはFLIR C-ウォーク歩行者検知センサーが最適であると判明しました。 ITSシステムのインテグレータであるSwarco社により、FLIR C-ウォーク歩行者検知センサーに基づいたインテリジェントソリューションが提案されました。 このソリューションにより、ドライバーの意識が明らかに高まり、現在のところ高い評価が得られています。 この検知システムは非常に優れた効果をあげています。英国内ではこの種のシステム実装は他に先例がないため、新たな安全対策アプローチのきっかけとなるかもしれません。

歩行者検知

ポールに設置されたC-ウォークセンサーにより、所定検知ゾーンの道路横断者が検知されます。 歩行者が検知ゾーン内に入りセンサーに感知されると、道路鋲が点滅し、「減速」標識が道路上に表示されます。 FLIR C-ウォークは、検知器とカメラが同一ユニットに組み込まれたオールインワン型センサーです。 FLIR C-ウォークに所定検知ゾーン(バーチャルループ)を適用すれば、信頼性の高い歩行者検知を24時間365日体制で実行します。 旧来の方法では、交差点に接近するドライバーに対して、(歩行者の有無に関わらず)専用システムにより一様に減速を促す標識が表示されます。 しかし道路鋲は、交差点に横断者が存在する場合にのみ点滅するため、ドライバーは 減速が必要なことを遠くからでも認識できます。 常時点滅型の警告灯の場合には警戒を怠るドライバーもいますが、交差点に歩行者が存在する場合にのみ道路鋲 が点滅することで、ドライバーに対して即座に警戒を促すことができます。

これは賢明かつ実用的な安全対策と言えます。さらに、低コストで持続可能な手法でもあります。英国内において、道路鋲のこうした利用事例は過去に見られませんが、今後はこうした利用法が増加すると見られています。 この警報システムは、歩行者だけでなく、ドライバーの安全性向上にも役立ちます。例えば、ドライバーが公道から外れて走行している場合、ドライバーに再認識を促して思考プロセスを大きく変える役割を果たします。 道路鋲は、歩行者の存在に注意を喚起する目的や、危険警告や高性能ナビゲーションの求められる用途に極めて有効です。 フリアーシステムズの事業開発ディレクターのSukhdev Bhogal氏は、次のように述べています。「フリアーシステムズのC-ウォークは、まさに交通監視システムの中核的な役割を担っています。 C-ウォークがなければ、監視システム全体は全く正常に機能しないでしょう。 この検知システムは、特に暗闇でも視認性に優れていることから、顧客とテナントから非常に高い評価を受けています。」

使いやすい専用ソフトウェアをノートパソコンにインストールすれば、FLIR C-ウォークセンサーの設定が行えます。

設置が簡単

C-ウォークセンサーの設置やメンテナンスには大きな費用がかかりません。 つまり、素早く簡単に設置が行えます。C-ウォークセンサーを設置して、所定の接続を済ませれば、すぐに歩行者検知 ゾーンの分析が行えます。 センサーは、既存インフラにも簡単に設置できます。 使いやすい専用ソフトウェアをノートパソコンにインストールすれば、FLIR C-ウォークセンサーの設定が行えます。 設置は5分以内に完了し、専門知識も全く必要ありません。 カメラ画像を利用して、歩行者検知の仮想ゾーンを高精度に配置できます。 検知結果は、MPEG-4ストリーミングビデオにより検証・表示が行えます。

「FLIR C-ウォークセンサーの設置作業は非常に簡単です」と、Sukhdev Bhogal氏。 「設置作業も非常に簡単な上、ソフトウェアの操作も直感的に行えます。 このソフトウェアの優れた点は、ノートパソコンで検知ゾーンを視覚的に設定し、検知が実際に機能しているかどうか確認できることです。」 

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