江南市消防本部 熱画像直視装置研修会 活動レポート

2021年8月6日(金)、江南市消防本部(愛知県)にお伺いして熱画像直視装置研修会を実施しました。

活動内容と様子について、まとめましたのでご確認ください。

データ版は右のフォームよりダウンロード可能です。

江南市と消防本部について

江南市は、愛知県北部に位置し清流木曽川を挟んで岐阜県と隣接しており、名古屋からは電車で20分と至便な場所です。人口は約10万人です。消防本部は職員数105名、1署1分署で構成され、3交代制勤務となります。

今回の講習会には30名が参加。

コロナ禍であり、講堂の使用人数制限の為、30名となりました。

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今回の熱画像直視装置研修会を計画したきっかけ

2019年に大阪で開催されたFLIR熱画像直視装置セミナーに参加し、また本年6月のオンライン熱画像直視装置セミナーも受講しました。その中で出張リアルセミナーを開催出来るとのお話だったので依頼させて頂きました。

今後、熱画像直視装置を現場で積極的に活用するにあたり、当市職員の熱画像直視装置に対する知識向上となればと考え依頼しました。

保有されている熱画像直視装置と現在の活用について

FLIR K2とFLIR K1を保有しています。

今まではFLIR社の工業用サーモグラフィによる残火及び再燃の確認で使用していました。昨年FLIR K2を導入し、屋内進入時から活用をしています。

熱画像直視装置研修会を受講された感想

私自身今回で3度目の受講となりましたが、今回はまだまだ熱画像直視装置に対して基本的な知識に乏しい当市職員に対して、その理解を深める内容で講義をお願い致しました。熱画像直視装置の基礎的な所から、熱画像直視装置のできる事、出来ないことについて実演を交えて講習頂き、当市の職員の理解が深まり、今回の研修の狙いは達成する事ができました。

  • インタビューに答えていただいた方 

愛知県江南市消防本部 救助第1グループ 奥村様

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熱画像直視装置研修会を受講されたことにより今後どのような効果が期待できそうですか?

熱画像直視装置の有効性やポイントを講話頂き、当市幹部職員も拝聴しましたので、熱画像直視装置を有効活用する組織的な活動の導入の大きなきっかけとなりました。また、有効活用することにより隊員自身の安全確保に繋がると考えます。

今後の熱画像直視装置の追加計画について

令和5年度の救助工作車の車両更新時にFLIR K65又はK55の導入を検討しています。現状一人に1台は難しいですが、将来的には各車両に1台の配備が理想です。

熱画像直視装置の導入を検討している他消防本部の方へ一言アドバイス

今回のセミナーによりBE-SAHFのHEATの把握に熱画像直視装置は有効であることを改めて確認できました。操作だけでなく、こうした技術講習に対応頂けるFLIR社の製品は安心して使用できます。また、製品を運用するに当たり、5年の長期保証と日本国内での修理対応が可能な事も安心材料の一つです。

奥村さんは海外のトレーニングにも積極的に参加されているとの事ですが、海外と日本の熱画像直視装置の運用方法等の違いについて教えて下さい。

2018年のFFS/RICのトレーニングが初めての火災系の海外研修でした。日本では常に面体に目隠しをして5感を働かせて訓練しますが、アメリカでは熱画像直装置を持つ隊長は視界がある前提で訓練をしました。また、RICにおいては熱画像直視装置によって、上部、中部、下部と見るポイントがあり、仲間の救助のみならず、自身の安全の確保にその使用は繋がります。2019年、2020年の火災研修でもアメリカの車両、個人装備には当たり前に熱画像直視装置があり、ドアコントロールによって視界不良の区画内での活動には熱画像直視装置は捜索・消火活動において絶対になくてはならないものであると強く感じました。

活動レポートのダウンロードは右のフォーマットから可能です。

その他にも活動レポートを載せておりますので、以下ページよりご確認ください。

  • 徳島市消防局 活動レポートはこちら
  • 島根県消防学校 活動レポートはこちら
  • 笛吹消防本部 活動レポートはこちら
  • 上尾市消防本部 活動レポートはこちら
  • 煙の向こう側を撮影:動画はこちら
  • FLIR熱画像装置堅牢性(耐熱、振動、回転、落下、防水):動画はこちら

FLIR熱画像直視装置の詳細はこちら

その他お問い合わせはinfo@flir.jpより受け付けております。

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