ROI の促進：製造業における音響イメージングの可能性を解き放つ
製造施設でよく見られる現象として、圧縮空気とガスの漏れは、多額の財務損失を引き起こし、運用効率を低下させることが知られています。音響イメージングは、これらの産業環境の多くで効率的な空気漏れの検出に、理想的な方法です。隠れた漏れを瞬時に検出し、エネルギー損失の観点からコストをリアルタイムで見積もることができます。
FLIR Si124-LD Plusなどの音響イメージングカメラに慣れていない企業は、製造施設の規模だけでなく、製造プロセスの独自の特性を理由に、問題を正確に検出して診断するカメラの能力に懸念を抱く可能性があります。少なくとも、システムのコストがシステムの利点を上回るのではないかと心配になり、予知保全のためでもこのような特殊な機器を購入することを躊躇するかもしれません。
この記事では、音響カメラが高価な特殊ガスの早期検出に関連するエネルギー効率の向上とコスト削減に非常に有益であり、短期間で投資利益率（ROI）を達成するという、2つの異なる産業環境で実施された検査の結果について説明します。
音響カメラで検出される、肉眼では見えない空気漏れ。
大規模施設でのピンポイント精度のメリットを享受
多くの産業施設は、数千平方メートルの面積におよぶほど広大で、多数の重機を設置しています。このため、予知保全検査の実施が不正確で非効率になる場合が多くなります。これら両方の問題を、音響カメラで対処できる可能性が高くなります。ある製造会社は、音響イメージングの使用に関心がありましたが、施設の大きさが6,500 m2であるため、正確な空気漏れの検出でROIを確保するのが難しくなるのではと心配していました。しかし、検査のデモンストレーション中、音響カメラは155か所で圧縮空気システムの漏れをすぐに特定することに成功し、約11,000米ドルの損失を引き起こしていることが推定されました。これらの漏れはわずか6時間の点検期間内に検出されました。これは2.5分ごとに1か所の漏れを特定することに相当します。その結果、音響カメラの導入によるROIは、約4〜6か月にわたる2回のサービス実施で達成されると推定され、音響カメラの導入には価値のあることが判明しました。
特殊ガス漏れ検出による大幅な節約をわずか10分で実現
FLIR Si124-LD Plusなどの音響カメラも自動車工場で使用され、業界で一般的な圧縮空気漏れだけでなく、アルゴンや二酸化炭素などの特殊ガスの漏れも発見されました。特殊ガスの市場価格は需要によって決定され、サプライヤーから購入されるため、漏れによる損失は特に高額になる傾向があります。特殊ガスが保管され、混合された場所で、音響カメラは5つの漏れを検出し、その正確な位置を画面上に表示しました。その後、スナップショットを撮影し、付随するクラウドソフトウェアにオンサイトでアップロードし、コストをリアルタイムで見積もりました。検査にかかる時間はわずか10分でしたが、5つの特殊ガス漏れについて計算された年間の節約額は約12,500米ドルでした。施設の規模、空気漏れの検出と修正によるエネルギー効率の向上、特殊ガス漏れの早期検出による節約を考慮すると、音響カメラの導入によるROI はわずか2か月以内に達成されると推定されました。
Si シリーズのプラグインを搭載したFLIR Thermal Studio Suite
赤外線サーマルカメラまたはこのアプリケーションの詳細については、www.FLIR.com/si124にアクセスしてください。
