Point Greyカメラで魅力的な太陽の画像を撮影

太陽は最も近い惑星で、私たち人類が地球で生存できる最大の理由となっています。 大半の写真家たちは、特に日の出や日没前後の時間帯に太陽を撮影しています。 私たちの大半にとって、目にするのは強烈な光の丸くて赤い球体です。 目を保護する特殊ソーラーフィルターを用いて望遠鏡で太陽を観ると、最もわかりやすい特徴は黒点です。 こうした太陽の冷たく暗い領域は11年という周期で太陽極大期にて増え、極小期には減ります。

著名な天文学者で天体写真家のAlan Friedmanがニューヨーク州バッファローの自宅の裏庭から太陽望遠鏡で見事な太陽の画像を撮影してきました。 彼は水素アルファフィルター(656.3nm)を用いた天体望遠鏡が結合された0.3~6メガピクセルの範囲の多様なカメラを使用してきました。 画像は結合された、または積み重なった多彩な露光から成ります。 端に見えるフィラメントが太陽紅炎です。 暗い領域は小さな黒点で、より明るいプラージュ(スポットと)は高度に磁化された領域です。

 AlanはGrasshopper Express 6.0 MP Mono FireWire 1394b(Sony ICX694 CCDセンサー搭載

)を使用しGrasshopper 2.0 MP Mono FireWire 1394b(Sony ICX274 CCDセンサー搭載)で撮影しました

大規模な黒点群を Flea3 0.3 MP Mono FireWire 1394bカメラ(Sony ICX618 CCD搭載)で撮影しました

白光ソーラーフィルターを使った黒点のクローズアップも撮りました。 黒点は不動ではなく太陽の周囲を移動しており、それは数日~数週間に及びます。 また、こうした太陽の涼しい領域には強力な磁場があり、空間に陽子や電子を送り込んでオーロラ(北極光)を地球上に発生させることができます。 黒点は太陽の内層から光球へと生じる強力な磁場から産み出されます。 黒点は、相反する磁気極性のペアで移動する傾向があります。 太陽は約25日間かけて回転することから、同一の黒点が1週間前後観測できることになります。 このような明瞭な画像を撮影することは、夜間に星が光る原因となっている大気の加熱に伴う光の屈折のために困難です。 そうした画像を撮影すべく、Alanは膨大な数の画像を収め、積み重ね、現像して、最も明瞭な画像のみを保管してきました。

Alanが「Little Big Man」と呼んでいるの望遠鏡、太陽の画像撮影にあたってのカメラ設定

Alanは様々なプログラムを駆使して複数の画像を撮影してから現像してきました。 Alanの天体望遠鏡には水素アルファフィルターが搭載されていて、大きさによりますが、数千ドル相当する代物です。 水素アルファフィルターは光の狭スペクトルが通過するのを可能にします。 明瞭な画像撮影にあたっての主要な障壁の1つは、特に日中の大気の不安定さです。 くっきりとした画像を撮影するために、Alanは90秒間にわたってストリーミング動画を撮影してから最も輪郭が明瞭な画像を選びます。 撮影に際し、Alanは0.3~6MPの様々なカメラを用いてきました。

Alanのウェブサイト avertedimagination.comのギャラリーのセクションで、彼が撮影した太陽やその他の惑星の見事な画像の数々をご覧ください。

関連記事