フリアーシステムズのITSソリューションで交差点の安全性と効率性を向上

世界中で毎年約124万もの人々が交通事故で命を落としています。 残念なことに、このような死者の約半数は、オートバイ運転者、自転車利用者、歩行者といった最も弱い立場にある方々です。 道路を歩行者にとってより安全なものにし、また都市渋滞を減少させることは、都市計画者にとって重要な目的です。フリアーシステムズの赤外線サーマルセンサーは、都市の交差点に迅速な変化をもたらし、データ収集によって長期的なインフラ計画を行うための助けとなります。

歩行者や自転車利用者を優先

徒歩、自転車、公共交通機関の利用はいずれも都市の交通渋滞緩和と大気汚染の減少につながります。 横断歩道を優先させることで、このような健康的な移動方法の利用を人々に推奨することができ、また安全性の向上と待ち時間の減少につながります。しかし現在流通している押しボタンシステムには前述の目的を達成する上でいくつかの欠点があります。

たとえば、道路を横断する必要のある自転車利用者は通常、押しボタンを使用しません。ボタンの高さが歩行者向けに設計されており、自転車に乗っている人には実用的でないためです。あるいは歩行者は車列が途切れると青信号まで待たない場合があります。これは横断歩道の誤った渡り方や自動車のアイドリング時間増加につながり、大気汚染増加の原因にもなります。

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FLIR TrafiOneは赤外線サーマルカメラとWi-Fi技術の活用により、車両/自転車/歩行者の存在を検知し、信号を調整します。

フリアーシステムズの赤外線サーマルカメラは歩行者や自転車利用者を赤外線検知するため、物理的な押しボタンを使用することなく、自動的に交通制御を行えます。 また気象条件や照明条件に関係なく歩行者や自転車利用者を24時間365日検知できるため、歩行者が混雑する時間帯には横断歩道を優先し、横断し終えたら赤信号になるような信号機制御に最適です。

データを利用した歩行者の安全性向上

動的な警告標識(点滅ランプなど)を使用して歩行者に対する視認性を向上させることで、特に注意散漫であったり横断歩道の視界が遮られたりしているドライバーに横断している人の存在を知らせることができます。 どの交差点にさらなる視認性をもたらす必要があるのかを都市計画者が知るためにフリアーシステムズのカメラを使用すれば、交差点での自動車や歩行者の挙動に関するデータを収集し、人々の流れを経時的に監視することができます。

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FLIR ThermiCam2 V2Xは、自動車、歩行者、自転車利用者などのデータを収集し、その情報をV2Xに対応した車両やインフラに送信します。

リアルタイムの検知とデータ収集で交通の効率性を向上

交通データの収集により、歩行者の安全性向上だけでなく、交差点の全体的な効率化も実現できます。 一般的なデータ収集方法では、車両が通過する際に地下の誘導ループで検知します。しかし、誘導ループの設置は容易でなく、3~5年ごとに交換する必要があるなど、この方法にはいくつかの制限があります。

赤外線サーマルカメラによる地上での検知は、誘導ループ検知の代わりとなる融通性の高い方法です。 フリアーシステムズのカメラは既存インフラへの設置が簡単で、交差点全体を完全に撮影することができます。 これらの機能により、リアルタイムで信号制御を最適化しながら、データを収集して交通分析や都市計画に使用することができます。

将来性のあるV2X

V2Xは「車とモノとの通信(vehicle-to-everything communication)」の略であり、交差点での安全性をさらに向上させることが期待されています。フリアーシステムズのソリューションはV2I(車とインフラ、vehicle-to-infrastructure)を念頭に開発されており、将来的にも使用されるように、ソフトウェアやハードウェアにこれらのソリューションとの互換性を持たせています。

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FLIR TrafiSenseは、交差点付近の車両や自転車の検知により、交通信号機のより動的な制御を可能にします。

多くのV2X衝突回避ソリューションでは道路上のほぼ全ての車両にテクノロジーを搭載する必要がありますが、他の重要な用途にそのテクノロジーを活用することができます。 公共交通機関や緊急車両に信号制御装置と通信できるシステムを搭載することで、バスが遅れた場合や救急車用に道路を空ける必要がある場合に公共交通機関を優先させることができます。

将来の都市には将来のソリューションが必要です。お互いに通信するセンサー、データ解析による交通の改善、24時間365日の対応により、道路上の事故を減らすことができるのです。 赤外線センサーはいかなる気候条件でも昼夜を問わず機能し、遠い距離から歩行者、自転車利用者、自動車を識別することができます。そして設置や設定も簡単です。フリアーシステムズの交通ソリューションについてご検討ください。

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