スーパーファインコントラスト(MSX)とは?


フリアーシステムズのスーパーファインコントラスト(MSX)によって可視光画像のディテールをリアルタイムで赤外線画像に反映させるため、鮮明度が向上し、エッジやアウトラインのディテールを赤外線情報に埋め込むことができます。 画像融合(可視光画像と赤外線画像を融合させたもの)とは異なり、MSXは赤外線画像の濃度を下げたり赤外線画像の透明度を減少させたりすることがありません。 

MSX機能を使用/不使用の場合の電気機器の画像

MSXは、可視光によるディテールを赤外線画像に追加します。 

実際には、MSX機能を搭載した赤外線カメラには赤外線カメラと可視光カメラ(一般的なデジタルカメラ)の両方の機能が含まれています。 写真を撮る度に、赤外線画像と可視光画像の両方が同時に撮影されます。 内蔵のソフトウェアが可視光画像の主要要素(アウトライン、文字、数字、高コントラストのエッジのディテールなど)を抽出し、それらを赤外線画像に追加します。 それによって画像に鮮明度が加わり、見ているものが何か簡単に判別できるようになります。

シンクの配管の赤外線画像と可視光画像

赤外線画像と可視光画像を同時に撮影します。

MSXは赤外線画像と可視光画像を融合させるものではありません。このソフトウェアはラインやエッジなど可視光画像の有用なディテールを記録し、赤外線画像に直接重ね合わせるように設計されています。 MSXにより、解像度の低いカメラで撮影された画像に鮮明なディテールが加わります。

シンクの赤外線画像とMSX機能を使用した画像

赤外線画像とMSX機能を使用した画像。

この機能は特に、保存した画像を後で確認する場合やレポートを作成する場合に便利です。 自分が現場にいる場合は今何が見えているか分かるでしょうが、赤外線画像に参照用のディテールがない場合は、後になってから困惑するでしょう。 MSXによって参照用の可視光画像を追加撮影する必要がなくなり、何が問題でその場所がどこなのかお客様に簡単に見せられるようになります。 

MSX機能を使用した電気パネルの画像

MSXにより、ブレーカーに記載された数字のような細かな情報も確認できます。

赤外線カメラの使用時にはMSX機能をオンまたはオフにでき、FLIR Toolsを使用して、後から追加または削除することも可能です。 赤外線画像とデジタル画像の両方が保存されるため、すべての温度情報付きデータが完全に保持されます。 以下のリンクから、MSX技術を搭載したフリアーシステムズのカメラをご覧ください。

https://www.flir.com/instruments/ex-series/

https://www.flir.com/flirone

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