ビデオ追跡システムと先進的レーダーを統合

フリアーシステムズの

M400XR M500には、ビデオ追跡システムが搭載されています。 ビデオ追跡システムがターゲットを自動で追いかけるため、オペレーターは情報入力の手間が要りません。 視界を遮るものが何もなければ、カメラは自動的にターゲットを追跡し続けます。 ビデオ追跡システムは、可視光カメラならびに赤外線サーマルカメラとの連携がスムーズなため、2つのカメラを交互に切り替えたり、ズームを調整したりすることが可能です。

フリアーシステムズの船舶・ボート向けカメラを互換性のあるレーダーシステムと組み合わせることにより、オペレーターの負担は大きく軽減されます。 システムの統合レベルによっては、多機能ディスプレイのタッチスクリーン上でAIS(船舶自動識別装置)またはMARPA(小型自動衝突予防援助装置)のターゲットを選択し、フリアーシステムズのカメラをその方向へと向けることができます。 ターゲットを選択すると、カメラは自動追跡を行います。 これはレーダー接続(スルートゥーキュー)と呼ばれる機能で、落水者が複数いる場合や、遠くの標識やターゲットの位置を確認する際に役に立ちます。 かつては軍事用としてのみ利用が可能だった高性能のレーダー接続による追跡は、可視光カメラと赤外線サーマルカメラのデュアルペイロードが搭載されたシステムとスムーズに連携できるようになっています。 レーダー接続の統合の可否ならびにレベルは、船舶用電子機器メーカーによって異なります。 Raymarine、FurunoならびにGarminはこうした機能をサポートしています。

フリアーシステムズはまた、NMEA0183規格のRSD(Radar System Data)センテンスならびにTTM(Tracked Target Message)センテンスをサポートする大型レーダーとの統合も可能です。 RSDセンテンスを使用することで、フリアーシステムズの赤外線サーマルカメラはレーダーの位置やECDIS上のカーソルを追跡することができます。 そのため、レーダースコープや海図モニター上にあるものに容易にカメラを向けられます。 また、TTMセンテンスを使用すると、赤外線サーマルカメラの焦点をARPAで追跡中のターゲット間で自動切り替えできます。 NMEA0183規格を統合することで、ルート上の次のウェイポイント(地点情報)の方角に赤外線サーマルカメラを回転させることも可能です。

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