赤外線サーマルカメラによる歩行者と自転車の検知

熱画像交通検知機

赤外線サーマルカメラを使用した交通監視システムの普及が進んでいますが、取得した映像に対して解析を行う事により、あらゆる交通事象を検知することが可能です。自動車や歩行者のみならず、自転車も検知することにより、信号機サイクルの最適化や交通挙動データの取得を行う事が出来ます。

 

赤外線サーマルカメラは、様々な道路利用者・物体からの放射熱を取得し、非常に鮮明な画像を生成します。大きな特徴として、光が全くない暗闇でも温度情報を元に画像を取得することが可能かつ、逆光による画像乱れも発生しません。これらの特色を利用し歩行者と自転車を様々環境下で24時間途切れることなく検知できます。

 

歩行者の熱源を感知することにより、一度押された横断ボタンに対して歩行者が既に存在しない場合、自動でキャンセルを行うといった制御も可能になります。歩行者の横断の適切に管理によって、自動車の交通流は30%程度改善出来るといわれています。

 

その他、熱画像上に検知枠を設けることにより、映りこんだ様々な検知対象物を高精度で検知することが可能となり、取得データは効率的な交通流制御に活用出来ます。

 

歩行者の存在検知

赤外線サーマルカメラを用い、歩道や横断歩道を使用している歩行者の存在を的確かつ素早く検知することが可能です。検知情報を信号機制御に使用することにより、刻々と変わる交通状況に応じた信号制御が可能となります。

 

3車線の交差点での横断歩道の時間は平均合計約31秒になります。歩行者が横断待機をやめた場合、不在を検知してこの間隔を自動でキャンセルすることが出来ます。

 

信号交差点での活用

横断信号を待たずに横断する歩行者

 

押しボタンを使用する歩行者の70%は、信号が青になる前に横断し始めるため、自動車のアイドリングに起因するCO2の排出量は3倍になると言われています。

 

歩行者の熱源感知を行う事により、歩行者が待機を止めた場合にも自動でキャンセルが可能です。歩行者検知と自動キャンセルによって自動車の交通流の約30%改善が期待できます。

 

横断クリアランス時間

信号交差点では、信号が赤に切り替わると、歩行者の横断をしっかりと完了する為にクリアランス時間が与えられます。クリアランス時間の間、自動車を待機させておくために赤信号のフェーズ制御を行い、衝突が起きるのを防ぎます。

高齢者や体が不自由な人々は、クリアランス時間内に横断完了が困難な場合があり、その一方で、標準のクリアランス時間内では、横断歩道に歩行者がいなくなった間に不必要な遅延が生じる可能性もあります。熱画像による歩行者検知を用いることによりイレギュラーな横断者を検知しつつもクリアランス時間の短縮が可能となります。

 

カウントダウン式信号

歩行者がまだ横断中かどうかを検知してクリアランス時間を調節することは可能ですが、カウントダウンの進行中に横断している歩行者がいない場合にタイマーをゼロにすることは不可能です。その代わりに、歩道内歩行者の混雑率を測定することで、より最適な値からカウントダウンタイマーを開始できます。

フリアーシステムズの歩行者センサーで歩行者の往来を正確に検知します。

 

歩行者利用の正確な検知によって、信号機のコントローラーで適切なカウントダウン時間を設定できます。

 

利用率の低い値では5秒などの低い値からカウントダウン信号を開始して、利用率の高い値では9秒などの値からカウントダウンを開始できます。

 

歩行者の優先

学校、都心、ショッピングモール、競技場などの付近の交差点は、1日の間での交通流増減に対応することが困難です。これは、固定された信号制御サイクルが1日の異なる時間帯の実際の流入量と合っていない為です。大きなイベントの際の歩行者量と、通常時の歩行者量は大きく変化しますが、フリアーシステムズの歩行者センサーを使用すれば、リアルタイムに交通量を把握し信号制御時間に反映させることが可能になります。

 

自転車の青信号フェーズ

赤外線サーマルカメラセンサーは、交差点の停止線で待機している自転車も検知が可能です。自転車の存在検知に基づき青信号に対して十分な延長時間を与えることが出来、交差点付近の安全性を向上させます。

 

押しボタンが不要

都市環境では歩行者と自転車はどちらも横断歩道を利用しますが、押しボタン式横断道路では、自転車は一旦停止することとなり、スムーズな横断を妨げてしまいます。

 

赤外線サーマルセンサーで自転車の熱源を感知することにより、自動で信号機の切り替えが行えます。

 

歩行者と自転車の利用者数のカウント

より良い都市計画の為には、車道・歩道の使用率、ルートごとの流入数等、調査箇所の正しいデータが必要不可欠となります。赤外線サーマル歩行者センサーで収集されるデータを活用することで、交通状況に関するはっきりとした見通しが得られます。

 

無信号交差点

 

点滅標識の作動

交通事故の際、事故の程度を左右する大きな基準として、事故時の車両速度が挙げられます。横断歩道付近の体操物を赤外線サーマルセンサーで昼夜問わず確実に検知し、専用灯器で車両運転手に知らせることで、重大事故後を未然に防ぎます。

歩行者検知センサーは、歩行者検知情報を専用灯器に送り、車両ドライバーへ知らせます。

 

歩行者横断をリアルタイムで検知出来るサーマルセンサーと専用警告灯器を用いることにより、運転手は従来の目視のみの確認に比べ、素早く正確に運転制御判断が可能です。また、路面埋め込み式LED警告灯との連携も効果的です。

 

TrafiOne – スマートシティーセンサー

FLIR TrafiOneは、交通モニタリングおよび交差点付近の様々な検知に対応する多機能なサーマル検知センサーです。コンパクトで設置しやすい形状かつ、WiFiを使用した検知対象物追跡機能も備えている為、質の高い交通データの取得が可能です。

 

ThermiCam – 検知部一体型サーマル交通センサー

ThermiCamは、自動車、自転車および歩行者の検知を行う検知部一体型のサーマル画像感知器です。検知対象ごとに区分検知が可能な為、それぞれに適応した最適な信号青時間を算出することが出来ます。

 

 

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