店内の通行量とコンバージョンに関する効果的な解析プログラムは正確なデータの把握から始まる

効果的なストア・トラフィックとコンバージョンに関する効果的な解析プログラムは正確なデータの把握から始まる – それゆえ、HeadCount® はFLIR Brickstream® センサを信頼しています。

 効率的なトラフィックとコンバージョンのプログラムの第一歩は誰もが信頼および信用を寄せるようなトラフィックカウント・データを実現することです。 データに信ぴょう性がない場合でも、管理者は通行量カウントの確認に注力し、その情報をパフォーマンスの向上に役立てることになります。

「通行量カウントデータを信頼できないなら、その時点で行き詰ってしまったも同然です」とMark Ryski氏(HeadCount Corporation CEOおよび設立者、『対話:The Last Great Retail Metric.』 「正確な通行量カウントはすべての出発点ですが、その実現は思うほど簡単ではありません」 「現に非常に進んだ技術を活用する大手の小売業者でも、来店者を数えたデータの品質が低くて苦労していることは、珍しくありません」

通行量データは、コンバージョン率を計算し、最終的に店舗の成績を測定する基礎となるため、非常に重要であるとRyski氏は述べています。 「店長に通行量とコンバージョンのレポートを提供するとき、当社では、この情報が店長の意思決定の材料や行動の根拠となることを見込んでいます。店長も、解析サービスを提供する当社も、データを当て推量で処理するようなことはしていられません」

小売業界では、日常的な意思決定だけでなく、給与制度にもコンバージョン率の目標を組み込む業者が徐々に増えてきています。当然ながら、この意思決定にはより入念な検討が必要です。

すべて、正確なトラフィック・カウントが肝要で、実際はそれほど容易ではありません

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全社で信頼できるデータを持つことは必須条件です。この信頼性を実現するため、HeadCountはFLIR® Integrated Imaging Solutions, Inc.経由でBrickstream®3Dビデオ通行者カウントセンサーを導入しました。Brickstream 3Dセンサーには、従来の通行量データ収集装置の上を行くいくつもの優位性あります。 高度なステレオビジョン技術により、屋内外を問わず、人通りが多い環境でも、明るさが変化するエリアや高精度なカウントラインが必要となるエリアでも、きわめて正確にカウントできます。

Brickstreamの通行量カウント装置の設置数は、発売から20年余で20万件を超え、小売業者向けに通行量とコンバージョンの解析の適用を支援するリーダー企業、HeadCountを含む業界トップクラスの企業では、かなりの確率でBrickstreamが通行量カウント装置として採用されています。

適正なデータによる信頼構築

小売店にとって最大の決定は、多くの場合、最小のデータポイントにかかっています。 市場屈指の通行量カウント技術を基盤とすることで、小売業者はデータ取得を後手にせず、最初から信頼のおけるデータを扱うことができます。データの取得を後回しにすると、さらに困難になります。

店舗の通行量とコンバージョンの解析の利用における先駆者として、HeadCountは、既存システムで既に通行量データを取得している小売店とも、通行量のカウントをまだ始めていない小売店とも導入を進めてきました。 Ryski氏はこれを踏まえ、FLIR以外の通行量カウント装置を使用している小売店では、作業がかなり難航する場合があるとしています。

ろうそくや贈答品の店舗を600店以上抱えるYankee Candleの導入例をご紹介します。 HeadCountがYankee Candleを担当するようになった、Yankee Candleでは店舗の約3分の1に2種類の通行量カウント装置を設置していたものの、両装置とも収集する通行量データの質に問題がありました。

当時Yankee Candleの小売担当シニアバイスプレジデントだったAlex Winiecki氏によると、「誰もが通行量カウントをはなから疑っており、実際にカウントデータは不完全で不正確でした」 HeadCountは現在、Yankee Candleの店舗でカウント装置の新規導入箇所にはFLIRのカメラのみ設置し、従来装置がある場所ではアップグレードを続けています。

データ欠落と疑わしいトレンド変化はお粗末なデータの明白な証拠です。

 

ただし、トラフィックのカウント装置を変更するだけで、ストア・マネージャーが安心するわけではありませんでした。 店長はまだ懐疑的でした。 そこにFLIRの優れた通行量カウント監査ツールが導入されました。

Winiecki氏の説明によると「後日、HeadCountが新しい通行量カウント装置を設置した後でも、通行量カウントは疑わしいと思っていると一部の店長から聞かされました。 HeadCountはすぐにこの店長たちに電話して次々と質問に答え、カウントの正確さを証明するために行動監査まで実施しましたが、本人たちから「ああ、確かに。 自分が数えた人数と一致しています」と言う答えを引き出すまで納得してもらえませんでした。

HeadCountが事務用品大手のStaples Canadaに協力したときも、同様の状況でした。Staples Canadaでは約2年間、通行量とコンバージョンのプログラムに取り組んだものの、思うような成果は出せず、むしろフラストレーションが増大していました。

Staplesによると、同社ではHeadCountの働きで疑念を取り払い、再びデータの整合性に信頼を置くようになりました。 「質問をするまでもなく、データに大きなブレが見られると、マネージャーたちは積極的に取り組まなくなります。 そうなるとデータに対する信頼は取り戻せず、通行量とコンバージョンのプログラム全体に影響を及ぼすとわかっていました。 私が担当した現場マネージャーたちは、今はデータを信頼し、HeadCountと協力するメリットの重要性を強く認識しています」とLindsay Gillians氏(Staples Canadaを担当したRetail Customer Experience Solutions, Communications & Services Operations部門マネージャー)は言います。 Ryski氏は言っています。「信頼性が高く実用的な情報の提供はHeadCountの使命です。 正確で信頼できるデータの収集に関し、クライアントはHeadCountを頼り、HeadCountはFLIRの通行量カウント機能付きカメラを頼りにしています」

FLIRの技術が際立っている理由:精度、機能性、信頼性

HeadCountは15年間近く、小売店にサービスを提供しており、その間に実質上、あらゆる種類の通行量カウント装置製品をテスト、導入しました。 HeadCountは今も「特定技術に頼り切らない」企業を自認し、新しい通行量カウント技術の評価を続けています。    FLIRがHeadCountの標準となっているのには理由があります。

通行量カウント装置のほぼあらゆる技術の実施とサポートの現場を見てきたJames Cummings氏(HeadCount社運用担当バイスプレジデント)は、FLIRはHeadCountの信頼を勝ち取ったと言っています。

「HeadCountでは通行量カウント装置を精度、機能性、信頼性という3つの基準に基づいて評価します。FLIRはこの3つすべてを提供する唯一の通行量カウントソリューションです」

精度 - センサーのみの問題ではない

通行量カウントセンサー自体が非常に重要で、FLIR 3Dステレオビジョンセンサーは、優れた製品ですが、常に正確な通行者数を収集するには、優れた製品以上のものが必要です。

Cummings氏によると、一部の小売店は店内で通行量カウント装置の配線さえ終われば稼動すると思っていますが、実際の仕組みは異なります。 Cummings氏の発言によると「通行量カウントの精度に影響する要素は、入口の形状、販売方法や天井の高さのほかにも非常に数多くあります。 世界最良のデバイスを手に入れることはできるものの、適切に設置及び調整されて継続的に監視されない限り、一貫して明確で信頼の置けるトラフィックカウントを取得することはできません。」

世界最良のデバイスを手に入れることはできるものの、適切に設置及び調整されて継続的に監視されない限り、一貫して明確で信頼の置けるトラフィックカウントを取得することはできません。

正面の入口近くに商品や什器があると、特に正確な測定が難しくなるとCummings氏は言います。「HeadCountが協力する小売店の中には、凝った商品ディスプレイを店舗の正面入口に配置しているところもあり、通行量カウント装置が性能を発揮できない場合もあります。 FLIRのデバイス管理ソフトウェアは、非常に洗練されており、入り組んだ商品ディスプレイの周りでも、どの瞬間に人数をカウントするかを定義するラインをきわめて精密に設定できます」

事実、あらゆる通行量カウント装置メーカーが高精度をうたっており、精度95%という例が多く見受けられますが、これらの数値は、実際の使用現場の条件下で実証した値ではなく、理論値や実験室のテスト値である可能性があります。 Cummings氏は「FLIRセンサーを扱って5年経ち、設置数が数千に及ぶ今では、HeadCountが毎回95%、さらに高い精度を達成することも多いと言えます」と述べています。

機能性 - 子どもをカウント対象から外す等

どのような通行量カウントデータにも、ある程度の「ノイズ」が含まれます。特に多い誤差要因に、子どものカウントがあります。 FLIR 3Dステレオビジョンセンサーでは、身長により大人と子どもを識別する設定が用意されており、大人と子どもの人数を別々に数えたり、子どもを完全にカウント対象から排除したりすることができます。 買い物客の増減を予測したスタッフ配置は、コンバージョン率を高める重要手法ですが、基準となる客数が子どもで水増しされると、過剰な人員を小売店に配置するリスクがあります。

ところで、Brickstreamの主な特長は、身長によるしきい値設定のみにとどまりません。 Cummings氏は言っています。「あらゆる通行量カウント装置には、常に監視とメンテナンスが必要です。 センサーの監視やトラブルシューティングから通行量カウントの監査実施まで、FLIRと導入したデバイス管理ソフトウェアツールでは、HeadCountがこれまでに試した中で卓越しています」

通行量カウントの監査は、最も重要な機能の1つで、HeadCountでは頻繁に活用しています。 Cummings氏は「店長からはよく通行量カウントの精度について疑念を示されます。そのとき通行量カウントの正しさを確認するだけでなく、正しさを証明する証拠を店長に示すことが、HeadCountの務めです」と言っています。 Cummings氏の言葉です。「FLIRのデバイス管理ソフトウェアは、サンプル動画の記録やリアルタイムでのカウント監視など、カウントの監査方法が豊富に揃っています」

信頼性 - 品質を左右する機能

通行量カウント装置には多額の投資が必要です。特に数百から数千もの店舗を抱えるチェーンでは、導入を検討する際、コストが重要な判断材料となります。 FLIRによると、FLIR Brickstreamセンサーの平均故障間隔(MTBF)は10年で、HeadCountの経験はこれを裏付けています。

FLIR Brickstream カメラは決して安いカウンターではありませんが、信頼性の点、そして品質が問われるような状況では、対価に見合うだけの価値を持ちます。

HeadCount では、安価で標準以下のトラフィックカウンターの設置は敢えて行いません – こうしたことはクライアントの信頼低下を招くことになるからです。

「小売業界では厳しい予算編成が一般的で、クライアントは当然、コスト削減を重視しています。 それでも、粗悪な技術をサポートするとなると、不正確または不完全なデータで通行量とコンバージョンのプログラムに悪影響が及ぶなど、実際のコストは、最初から高品質の通行量カウント装置に投資するより、はるかに高くつきます。 HeadCountでは、規格を満たさない安物の通行量カウント装置の設置はお断りしています。ご依頼どおり設置すればクライアントへの背信行為となるからです」とCummings氏は述べています。

ストアの「将来に備える」

今日の小売店は、さまざまな企業から多種多数のセンサー、カメラ、データシステムの販売攻勢をかけられ、辟易していることもあります。 システムに関心はあっても、小売業者には自社のデータ処理の優先順位を明確にする必要があります。 通行者数のカウントは、必ずリストの一番上です。

一部には、通行量カウントを含む複数のデータの流れを取得できるため、将来のニーズにも備えることができ、店の「将来に備える」ことになるとうたっているシステムもあります。

現実には、便利そうな機能をあれこれ搭載しても、店の将来に備える点で、必ずしも総体的に高い価値を提供するわけではありません。 実際に他の機能を追加しすぎたためにデバイスの信頼性が低下し、通行量カウント機能が劣化することがあります。

店舗の通行量とコンバージョンの分析を率いるRyski氏は言います。「小売店は、目新しい技術や詳しい分析、業績向上という言葉に惑わされることもあるでしょうが、多機能システムはまだすべてが実証されているわけではなく、提供される情報の価値は不確実です。 私から同業者に助言するとすれば、投機的な分析努力に時間とリソースを注ぎ込む前に、確実な基盤となる店舗内の通行量とコンバージョンの分析を組み込むようお勧めします」

では、小売事業で最も効果的に「将来に備える」方法は何でしょうか? 安定性と信頼性が高く、現場で実証済みの耐用性を持つ通行量カウント装置を設置することです。HeadCountの場合、具体的な答えは明確でした。FLIRのBrickstreamの採用です。

  • 詳細については HeadCount をご覧ください
  •  HeadCountの証言とクライアント

 

Brickstream製品の詳細は、こちらから人数計測ページにアクセスしてください

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