赤外線カメラ活用事例:海洋掘削

ガス検知用赤外線カメラで老朽化したプラットフォームを検査

顧客の抱える課題

海上石油・ガス産業は、産業特有の課題に直面しています。地質学と掘削技術の進歩により、老朽化した古いプラットフォームの多くは設計寿命を超えて拡張され、生産を継続することを余儀なくされています。この産業では資産管理に加え、メタン排出量削減の目標も達成するよう迫られており、それは自ら課した目標である場合もあります。

こうした目標は、最大手の石油・ガス企業の連合である石油・ガス気候イニシアチブ(OGCI)のような団体に左右される可能性があります。主な課題は、メタン放出量を測定して、将来の削減を評価するための基準測定を決定することです。

 

ソリューション

赤外線技術は、資産管理とプラットフォームの安全性において重要な役割を果たします。ガス検知用赤外線(OGI)カメラは、大きな問題に発展する前にわずかな漏れを発見し、不具合が生じる前に機械的な問題を確認するのに最適です。

定量的な漏れをモニタリングするFLIR GFx320とQL320の組み合わせのようなOGIソリューションでは、風向によって固定型の検出器では検知できないようなガス漏れも容易かつ効率的に特定して定量化することができます。デュアルユース機能を備えているGFx320は、OGIだけではなく、電気や機械に関する点検にも使用できます。持ち運び可能なハンドヘルド型カメラ FLIR T530は、ホットスポットや潜在的な故障を素早く簡単に発見できる代替ソリューションです。FLIR Q-Mode機能の追加により、すぐにファイルをカメラに記録して後から定量化できるため、危険な場所では不可欠です。

 

成果

OGIは、石油・ガス会社が費用のかかる操業停止を回避して、ガス爆発のような安全上の問題を防止できるよう支援します。赤外線技術を用いた定期点検の実施により、海洋掘削会社は、潜在的なプラットフォームの操業停止の原因となるガス漏れを素早く検知して、発生箇所を特定できます。また、ガス漏れが無人プラットフォームで発生した場合、ヘリコプターで接近する際にOGIを使用して、飛行経路が逸散したガスプルーム内でないことを確認したこともあります。赤外線カメラによる検査は、可燃性の液体やガスが漏れる可能性のある不具合を防止して、安全と環境に関する問題のリスクを減らします。

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