フリアーシステムズのサーモグラフィカメラで隠れた害虫を駆除

赤外線技術は、家庭環境から産業用まで幅広い用途に応用されています。 オーストラリアのクイーンズランドにあるTermite Solutions社は、1996年からシロアリの検査と駆除を専門としており、2005年からはフリアーシステムズのサーモグラフィカメラを活用しています。 「当社では、そこからイノベーションの探求が始まりました。 現在、フリアーシステムズのサーモグラフィカメラは当社の標準機器となっており、それなしで仕事を行うことなど想像できません。」と、Termite Solutions社の経営者、Mal Brewer氏は述べています。

マイホーム所有者にとって最低の悪夢

家を攻撃するシロアリは、ほとんどが目に見えないところに住み着いており、生き残るために非常に特殊な環境を維持しようとする生物です。 「シロアリは住宅に侵入すると、住み着いた穴の通路をすばやく湿らせ、積極的に温度を調整します。」とMal Brewer氏は説明します。 「フリアーシステムズのサーモグラフィカメラの検知性能が最も発揮されるのが、その温度差の検知なのです。 例えば、FLIR Eシリーズの解像度と温度範囲は、非常にわずかな温度差すらも検知するのに最適であり、サーモグラフィカメラを使用すれば、シロアリが作り上げる温度と湿度によって生じる温度差を利用して、早期に検知できます。」
気候条件に応じて、シロアリの侵入は暖かい冬、涼しい夏、または春や秋に多く見られます。 シロアリは、さまざまな種類の家で目に見えない骨組みを攻撃し、数か月間も見つからずに活動することができるため、家の構造部分が大きな損傷を負う原因となります。 オーストラリアの人々は、シロアリの駆除と損傷を負った家の修理に、毎年多額の費用をかけています。 シロアリはマイホーム所有者にとってまさに最低の悪夢であるため、シロアリを目視で確認するよりずっと前に発見することができれば、マイホーム所有者は数千ドルもの費用を節約できる可能性があります。 赤外線技術のメリットは明らかです。

赤外線の世界を発見

「2004年頃、いくつかの州では害虫駆除業者がシロアリを検知するためにサーモグラフィカメラを使用していると聞いたので、一部の業者に話を聞きました。 当時の業者は資格を持っておらず、時々サーモグラフィカメラを使用すると言っていましたが、サーモグラフィカメラを持っているのは基本的に市場において競合他社より優位に立つためでした。」とMal Brewer氏は説明します。 「2005年に最初のサーモグラフィカメラを購入してすぐに、市場における優位性だけでなく、実際にとても有効なシロアリ検知・診断ツールであることが実証されました。 当社では、他の業者が見逃して、そばを通り過ぎていたシロアリの問題を検出しました。 「最初に購入したフリアーシステムズのカメラの経費は、すぐに回収することができました。 当社がサーモグラフィカメラの使用を開始するとすぐに、お客様は最新技術を探求する当社のプロフェッショナルとしての姿勢を高く評価し、見積金額に納得いただける割合も大幅に上がりました。 私は最初から、フリアーシステムズのサーモグラフィカメラが当社にもたらす潜在的価値に気付いていました。」とMal Brewer氏は述べています。

お客様への状況説明

「当社では必ず、点検開始の時点からお客様に状況を説明し、サーモグラフィカメラを使用することで得られる視覚的情報をお見せしています。 当社のキャッチフレーズは『赤外線画像を見なければ、画像の半分を見ているにすぎない』です。 そのため多くのお客様から、年1回の点検の際にサーモグラフィカメラを使用するように依頼されます。
お客様はサーモグラフィカメラを使用しない検査では満足できず、そのため当社に検査を依頼されるのです。」

Termite Solutions社では、サーモグラフィカメラを状態監視にも使用し、現在の赤外線画像を過去の検査時に撮影した画像と比較しています。 「私は事務所のパソコンでFLIR Reporter ProとFLIR Toolsというソフトウェアを使用しています。」とMal Brewer氏は語ります。「そしてiPadではFLIR Viewer、スマートフォンではFLIR Toolsです。 フリアーシステムズのレポート用ソフトウェアは総合的なものであり、ソフトウェアから最高の結果を得るための教育ビデオも数多く用意されています。 仕上がったレポートは素晴らしく、作業現場にいながらもAppleやAndroidのデバイスを使用して、赤外線画像をお客様に直接メールで送付することができます。」

さらに、Termite Solutions社では、国内および海外のお客様の投資不動産を点検する際に、フリアーシステムズのサーモグラフィカメラに搭載されているWi-Fi機能が特に便利だと感じています。 「画像はカメラに保存することができ、クラウドにアップロードすることやお客様に直接メールで送付することも可能です。 そのため、お客様が数千キロ離れた場所にいても、何が起こっているのかをありのまま、簡単に説明することができるのです」とMal Brewer氏は述べています。

トレーニングの重要性

フリアーシステムズのサーモグラフィカメラは、いくつかの基本的なトレーニングを行うだけで使用できるため、Mal Brewer氏はその簡単さを実感しています。 「商業目的でサーモグラフィカメラを使用しているなら、赤外線画像を解釈してレポートで正しく説明するためのトレーニングが不可欠です」とMal Brewer氏は語ります。 「経験不足だったりトレーニングを受けていなかったりする作業員によくあることですが、知識が足りないと赤外線画像を誤って解釈してしまうため危険です。 サーモグラフィカメラの購入を検討されている方には、トレーニングを受けることもお勧めします。」

Mal Brewer氏は2004年にメルボルン大学で ITCレベル1を、その数年後には害虫管理者向けコースを修了し、さらに2013年には建築向け のコースを受講しています。 Termite Solutions社の技術者は全員FLIRコースを受講し、サーモグラフィカメラの使用とレポートの作成方法についてトレーニングを受けています。

赤外線のメリット

害虫検査の専門業者に必要なツールとして、懐中電灯や双眼鏡、タッピングツール、水分計などが挙げられます。 「通常は懐中電灯で損傷を探し、タッピングツールで目に見える木材を点検して、構造的に完全か、木材に傷んでいる場所がないかを点検しますが、サーモグラフィカメラを使用することで、シロアリや水漏れ、湿度の問題、ネズミなどの動物、断熱材の異常などによる小さな温度変化を見つけることができます。」とMal Brewer氏は明言します。 「フリアーシステムズのサーモグラフィカメラを使用すれば、シロアリのわずかな侵入を発見でき、目視またはタッピングツールや水分計を使用する従来の方法よりもかなり早期の発見が可能になります。」

サーモグラフィカメラで建物をすばやくスキャンでき、高い天井など、検査員の手が届かない場所のスキャンも可能です。 Termite Solutions社の検査員は、1日に5軒もの家を検査できます。 「当社では、フリアーシステムズのサーモグラフィカメラを使用する前よりも、建物の広い範囲を迅速にスキャンできるようになり、検出精度も向上しています。」とMal Brewer氏は述べています。

Termite Solutions社では、2005年以降にフリアーシステムズのサーモグラフィカメラを4台(B2、E300、E60Bx、E8)購入し、そのすべてが現在も良好な状態で使用されています。 Mal Brewer氏のお気に入りはE60Bxであり、その理由は、高い解像度に加え、デジタル画像と赤外線画像、さらに動画も録画できる機能を備えていることです。

「当社のお客様は、レポート画像をよく理解するために、スーパーファインコントラスト(MSX®)テクノロジーがとても役立っていると感じています。」とMal Brewer氏は語ります。 「フリアーシステムズのサーモグラフィカメラは非常に堅牢で、常に信頼できます。 どの機種もバッテリー寿命が長い上、動画の速度や解像度も良好です。 画像も鮮明でダウンロードも簡単、レポートの見栄えも素晴らしいです。」

赤外線によるサービス向上

「過去の検査において、サーモグラフィカメラを使用した際にメンテナンスの問題を発見することがよくありました。」とMal Brewer氏は述べています。 「当社の点検時に、重大な結果に繋がりかねない建物の電気的問題を発見したことがあります。」

Termite Solutions社は現在、害虫検査のみならず、シャワーや屋根からの水漏れ、湿度や防水に関する問題、断熱材の異常など、建物物の検査や異常診断も提供しています。

企業とお客様がいずれも満足

Termite Solutions社ではサーモグラフィカメラを使用することで、仕事の時間を短縮できる(削減した時間をお客様に向ける)だけでなく、シロアリを見逃すことなく、シロアリが大きな被害をもたらす前に発見することによって、お客様の費用も削減しています。 Termite Solutions社がフリアーシステムズのサーモグラフィカメラに投資した金額は 、サーモグラフィカメラによってもたらされた仕事の増加分と、技術者が現在1日に作業できる建物の数の増加分ですぐに相殺されました。

「フリアーシステムズはサーモグラフィカメラの業界をリードする企業として常に認知されているため、私は他社ではなくこのブランドを選びました。 その後、フリアーシステムズのトレーニングとお客様サポートのスタッフが素晴らしく、何よりも助けになることも分かりました。」とMal Brewer氏は締めくくっています。

 

関連記事